ショーン三宅様、
サクラ・ガーデン(旧敬老引退者ホーム)にお住いのYさんから、『敬老を売る必要はなかった』と題した文章が送られてきました。たいへん興味深い視点で書かれた文章だったので、みなさんに分かち合いたくお知らせします。
この方は敬老の財務について言及されます。我々が手にすることのできるIRSへの会計報告書の最新版(10/31/14決算)によると、三宅さんの年棒は$281,316でした。そして、直属のDianne
Belliさんのは$139,076だとありました。もちろん2014年当時の数字です。2015年度には、三宅さんの年棒は30万ドル前後ではないかと推定されています。
2014年の数字によると、年棒$100,000の人が他に7人いるとあります。たぶん$100,000ピッタリということはないでしょうが、ピッタリだとして$700,000です。三宅さんとBelliさんの合計$420,392を足すと百万ドルを優に超す額です。
そしてここで、Yさんは大変面白い数字を提示されました。同じく2014年の会計報告書からですが、敬老が元気リビングに支出した金額が$237,883だというのです。
ここで少し、「元気リビング」に関して説明を入れましょう。これは旧敬老四施設を売却する前から敬老が続ける、高齢者の健康維持のためのセミナー、リサーチ、そして自宅介護などの教育を目的にしたプログラムです。始めてから10年以上になります。では、Yさんの書かれた文章を拝借します。
“敬老は元気リビングの業務内容と抱負の公表を始めました。私には良く理解出来ないのですが、新しい業務は従来の業務に較べ規模が大きく変わったのでしょうか。もう少し具体的な業務内容とそれに見合う予算がわかると、新旧元気リビングの規模を比較出来るのですが。
もし新しい元気リビングが従来の元気リビングと大差ないなら、旧敬老四施設の運営業務がなくなったのですから、それに釣り合うように経営の縮小を図らねばなりません。この事はご自分の給料を大幅にカットする事を意味します。
敬老は旧敬老四施設を4,100万㌦で売りました。経費を差し引き懐に入るお金は3,700万㌦、手元に残っていたお金と合計すると7,000万㌦になります。三宅さんはそのお金を投資し、その利益で元気リビングを運営すると話しています。
現在、株式市場は低迷しています。それでも7,000万㌦の資金があれば、銘柄のリスク分散が出来ますので、2%から5%のリターンが可能と思います。即ち、年間140万㌦から350万ドルの利益を確保する事が出来るのです。
これだけのお金があれば、三宅さん以下の給料を今迄通り払ってもお釣りが出ます。敬老は今後、どの様な事業規模で何人のスタッフで運営されるのでしょうか。従来、敬老は高齢者を守るために存在していましたが、新しい敬老は経営陣の給料を払う為に存続すると言う事になります。その様な疑問を払拭するためにも、敬老が具体的な数字を上げて、業務内容を明らかにする様、期待しています。”
拝啓 ショーン三宅殿、
Yさんが言われる経営陣の大幅な給与カットのために、今回あなたが引退されたということは決して有り得ない。だが、$281,316の年棒が無くなっても百万ドル弱の年棒はそのまま残ります。Yさんが指摘された「新しい敬老は経営陣の給料を払うために存続すると言う事になります」という憂いは、ゆるぎなく存在します。
本末転倒という日本語があります。大切なこととつまらないものを逆さにするという意味です。Yさんの文章を拝読して真っ先に思い浮かんだのは、本末転倒という日本語でした。
ジョン金井
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