Sunday, January 22, 2017

五年間のリース。



ショーン三宅様、

前回“ショーン三宅氏がCEOとして君臨した時には、その標的はショーン三宅氏に集中しました。ですが彼が去った今では、連名で羅府新報に載ったあなた方10人にその矛先が変わったのです。日系社会の攻撃の的は、理不尽を続けるあなた方へとシフトされたのです”と書きました。
そうしたところ、非難の反応が多数ありました。“理事会のメンバーへと矛先を変えるのは納得できるが、かと言ってショーン三宅への攻撃をそっちのけにしてもらっては困る。この敬老問題を引き起こした張本人の三宅をとことん叩きのめしてくれ”というものでした。
私はこの文章を書き始める前から、色々な人にあなたのことを尋ねました。旧敬老施設の居住者、ボランティア、職員、そして日系コミュニティーの人々です。そのことは今も続いています。そして気付いたのは、あなたのことを良く言う人が一人として存在しないということです。皆無なのです。日系コミュニティーの宝物であった「敬老」の最高責任者を20年以上も務められた御仁がですよ。
いや、申し訳ありません。度忘れしてました。あなたのことを「高潔な人物」と称えた方が10人ほどいました。羅府新報に載った敬老理事会の投稿文に“ショーンは名誉ある高潔な人物です。引退に当たって素晴らしい老後を過ごすように願い、かつわれわれのコミュニティーへの長い歳月におよんだ業務に感謝します”との表現があったのでした。あなたが選りすぐった10人だけは、徹底した洗脳によって、敬老売却の理不尽に気づかないままだったようですね。

ということで三宅さん、あなたへの攻撃を弱めることはありません。あなたが施した理不尽を、これから何回かに分けて書き続けます。ただその前に、今回明るみになった重要な数字があるので、まずはそのことをお知らせします。
敬老の最新のファイナンシャル・ステートメントが手に入ったのです。20151031日現在のものです。その中に、目の玉が飛び出るほどに驚く数字が記されてありました。
敬老がオフィスを構える 420 E. Third St, Suite 1000, Los Angeles, Ca  90013 のリース金額が明記されてあったのです。次のようにありました。

 2016                     $ 162,565
 2017                     163,297
 2018                     169,303
 2019                     175,823
 2020                       30,695
                                    $ 701,683

このリースは2014年の7月に契約され、201412月より開始されました。2年目と3年目に3%のレントの上昇があり、4年目と5年目には4%の上昇が盛り込まれてあります。
そして、追加資料として2015年と2014年の数字が記されてあります。2015年が$179,9662014年が$42,385でした。これらの数字を足すと$924,034という途方もない数字になります。これが、5年間のリース契約を通して支払われる合計金額ということです。
高いレントを払っていることは聞いて知ってましたが、2017年のレートで行くと月額$13,608ドルです。この表を目にした瞬間、私は、体中の血が頭の先っぽまで上っていくのを感じました。これは言うまでもなく、日系コミュニティーの血と汗と涙の結晶である7千万ドルから支払われるからです。

私は縁あって、レント料$13,608ドルのオフィスを見物する機会がありました。去年の1128日です。ジーン・カナモリ暫定CEOとマコト・ナカヤマ理事との話し合いに招かれたからです。ルームNo. 1000を開けると、広々とした空間が私を待っておりました。
“いやー、豪勢なオフィスだな”と思った瞬間、ジーン・カナモリ氏が待ってましたとばかりに現れ、会議室へ行こうと先導してくれました。そうです。広々とした空間には会議室はなく、別のオフィスに別個の会議室を設けてあるのでした。入ってきたドアを逆戻りしそこへ入って行くと、人気(ひとけ)のないだだっ広い空間との遭遇が待ち構えていたのです。
 二つのオフィスの壁をぶち抜いて一つにしたのでしょう。そこには、これまでに見たこともないほど巨大なテーブルが置かれてありました。理事会の会議のために使うのでしょう。すぐ横に座った人と握手を交わすのも困難なほどのスペースを持たせて、1213の椅子が並べられておりました。


拝啓 ショーン三宅殿、

理事会は月に何度集まるのでしょうか。一度? 二度? そのためだけに何千ドルものレントを払うわけです。ドブに札束を投げ入れるようなものだ。このようなことを何の躊躇もなく実行したあなたの尋常でない心持ちに驚くばかりでした。
この件に関してはまだいくつかの謎がありますので、次回もこのことを書き続けます。