敬老理事会様、
2016年7月19日、敬老理事会はそのメンバー10人の連名で「敬老の過去、現在、将来」と題した文章を羅府新報へ投稿しました。これは紙面の三分の一を占めるほどの大きなものでした。そこには、パシフィカ社への売却の経緯が敬老側の視点で説かれてありました。
あなた方は“65歳以上の高齢者の97%以上が施設より在宅で年を重ねる”という国勢調査の数字を持ち出してきて、敬老四施設の売却が正当であったかのように書き記しました。ですがすでに説きましたように、“65歳以上の97%以上”云々は数字のカラクリでしかありません。
そしてあなた方は、“敬老では、引退者ホームの入居応募が過去10年間で8割も低下しました。ヘルスケア、労賃その他の経費と合わせて、経費が増え続ける中で、敬老の収入は減り始めました”と書き加え、経営悪化を売却の理由としたのです。
ですがすでに書き記したように、敬老の国税局への税金報告を見るかぎり、赤字とは程遠い数字が報告されておりました。2015年10月末現在の純資産は3千6百万ドルと計上してあったのです。これを持って経営の行き詰まりと言い張るのは無理だと思うのです。つまり、四施設を売る必要などなかったということです。これに関しては、以前書き綴りました。
誤解が生じるといけないので、もう一つの数字を付け足しましょう。売却前にあった純資産の3千6百万ドルに売却によって生じた純利益3千7百万ドルを足した7千万ドルを超える札束を、あなた方敬老理事会が支配しているのでしたね。
ではそろそろ、「声高い小グループ」への反論です。この投稿文の中に、“この期間中、敬老との関わりが限られているか、あるいはほとんど関わりがない声高い小グループが売却を阻止しょうとしました”とありました。
このことは数回前から書き綴るつもりだったのですが、横道へ入り込むことが度々で、遂に年を越してしまいました。ということで、年越しの「声高い小グループ」です。
この表現を見て思い浮かぶ言葉がありました。洗脳がそれです。洗脳というのは、ここまで人間の網膜の働きを鈍らせるものなのでしょうか。
2015年10月15日の夜、ショーン三宅氏とあなた方が主催した西本願寺でのコミュニティー・ミーティングは、真っ赤な鉢巻き姿のお年寄り500人で埋め尽くされました。みなさんが、憤懣やる方ないという様相でした。これを持ってあなた達は「声高い小グループ」と形容するのですか。
2015年11月23日にアラタニ劇場で行われたTown Hall ミーティングには月曜の夜だと言うのに、そして駐車場も完備されてないというのに、500人の聴衆が集まり「敬老売却反対」を声高く訴えました。それも、あなた達は「声高い小グループ」と形容するのですか。
「敬老売却反対」を訴える署名運動に1万7千人が賛同したこと、敬老創立者の一人フランク大松氏が、Judy Chu、Maxine
Waters両連邦下院議員が、そしてNorman Mineta元連邦交通省・商務省長官が「敬老売却反対」を訴えたことを、あなた方は「声高い小グループ」と形容するのですか。
拝啓 敬老理事会のメンバー
アーネスト・ドイザキ
ジェフ・フォリック
ジェラルド・フクイ
トーマス・イイノ
ジョン・イケガミ
ゲイリー・カワグチ
リン・ミヤモト
マコト・ナカヤマ
スチュワート・ツジモト
ルース・ワタナベ殿
(これは羅府新報に載ったご芳名を借用しました)
いつも書き綴るように、あなた達は日系コミュニティーと深く関わり、日系コミュニティーのために大きく寄与された方々です。しかし、あなた方は間違いを犯しました。以前書き記したように、敬老の売却はショーン三宅氏が独断で決めたのでしょう。しかし、そのような理不尽は世間では通じないと知りながら、あなた方は見て見ぬふりをしました。ショーン三宅氏が退いた今でも、彼が犯した理不尽を継承されたままです。
ショーン三宅氏がCEOとして君臨した時には、その標的はショーン三宅氏に集中しました。ですが彼が去った今では、連名で羅府新報に載ったあなた方10人にその矛先が変わったのです。日系社会の攻撃の的は、理不尽を続けるあなた方へとシフトされたのです。
10人の理事会のみなさん、次に書き記すことを肝に銘じてください。長い年月をかけて日系コミュニティーの中で築き上げられたみなさんの名声は、まもなく砂の城のごとく崩れ落ちるのです。あなた方が見下した「声高き小グループ」がその役割を果たすのです。
No comments:
Post a Comment